休日はOFF（オフロード）三昧[T&T編]

カスタムして飾っておくだけなんてもったいない！　やっぱり、オフロードを走ってこそジープ！
みんなで走ればさらに楽しくなる。だからこそ、オフロードはやめられないのだ。

雪だけどみんなで走りに行こうぜ！

タイヤの空気圧を落としオーバーフェンダーを外す

　まさか11月に雪が降るなんて……。しかも積もるとは！　東京で11月に初雪が観測されるのは54年振りということで、２０１６年11月26日（土）の走行会初日は、まだたくさんの雪が残っていた。
　イベントシーズンもほぼ終わったわけだが、だからこそ競技ではなく自由に楽しく思う存分走りたい。雪だから中止……ではなく、そんなこと関係なく、気の合う仲間同士で集まった。ちなみに、26日（土）・27日（日）と２日間行われ、ここでキャンプをすることになっている。
　集まったのは、Ｔ＆Ｔとホールショットのお客さんで、まずはテントの設営からスタート。日没は寒いことが予想されるので念入りに準備。なんとストーブまで登場！　そして調理スペースには、お手製の棚まで登場する本格派。走りだけではなく、みんなでワイワイとキャンプを楽しむ。
　テントスペースも準備ができたし、それでは走りに行くとしよう。グリップをよくするためにタイヤの空気圧を落とし、オーバーフェンダーを取り外す。これは走る前の儀式である。
　岩場はまだまだ雪がたくさん積もっている。雪のロックセクションなんて、なかなか走れるものではない。走る姿を見ても、いつもと違う。雪で滑って前に進まないのでは？ と思ってしまうが、そこは、スペシャルマシンに乗りなれたオーナーたち。ドンドン前進していく。
　そして日も暮れキャンプ。夜遅くまで語り合う。２日目も、また走りを楽しむ。ＯＦＦ三昧の休日を、みんなで思い切り楽しんだ。

まさか11月下旬で雪が降り、しかも積もるとは思ってもみなかった。しかし、そんなことは関係なく休日の２日間、ジープオーナーが集まった。

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公道走行可能なロッククロウリングカスタム

西奥 洋之介さん（42歳・神奈川県）

車種：TJラングラー　年式：1998年式　
累計走行距離：約100,000㎞　ジープ歴：2年

手をかけられるところはすべてカスタムが施される

　ＪＫラングラー、特にアンリミテッドが主流になった今だが、オフロードで再び注目を集めているのがＴＪラングラーである。大型化したボディのＪＫより小回りが利くＴＪの方が、オフロードで走りやすいからだ。
オフロードの中で人気なのが、大きな岩場を走破するロッククロウリング。ＪＫに負けずＴＪにもチューニングパーツが数多くラインナップしており、その中からパーツを選択し作り上げたのがこのＴＪである。
　タイヤはマキシス・トレパドールの40インチで、外径はなんと１ｍオーバー。そのタイヤを回すだけではなく、ロックを走破するために駆動系のチューンは欠かせない。アクスルハウジングにはカーリーのロックジョック60を、トランスファーにはアトラスの４スピードなど、スペック表を見てもらえば分かるように、手をかけられるところはすべてといっても過言ではないほど。ＰＳＣのシリンダーアシストキットといったステアリングの補助パーツも取り付けられている。
もちろんパーツ個別の性能も重要だが、岩を抱えないように下回りをフラットにセッティングするなど、カスタムの注目点は数多い。ここら辺はスペック表からは読み取れない部分である。
　そしてこのＴＪは、こうした岩場を走るスペシャルマシンだけではなく、公道走行も可能。この場所まで高速道路〜一般道を一般車と同じように走ってきている。
「ロックを走る競技マシンだけではなく、日常でも使えるクルマとして」オールマイティに使えてこそ、究極のカスタムといえるだろう。

40インチタイヤを装着し、かなりの迫力があるTJラングラー。写真ではロックを走るためにフェンダーを取り外しているが、競技マシンではなく公道走行も可能なように、しっかりと仕上げられている。

Parts List