37インチを履きこなす屈強スタイルのタフガイ

ＡＥＶとリンエイパーツの競演テーマは純正プラスアルファ

　堂々たる37インチ履きにより、どんなワインディングをものともしないタフガイな印象を高めた、リンエイがコーディネートしたＪＫラングラー アンリミテッド限定ルビコンＸ２０１５モデル。ジープが認めた公式チューナーであるＡＥＶのパーツを積極的に選び、純正のスタイリングを大幅に崩すことなくアクセントをつけていったのは、「純正プラスアルファ」というクルマ作りに対するモットーをリンエイが掲げているから。
　全体のイメージを印象づける前後のバンパーとホイールにＡＥＶ製のパーツを装着。わずかに外に出てしまうホイールは、リンエイが開発したチューブフェンダーによってルールをクリア。スマートにワイド化を図りながら、ツライチに収まるその姿はカスタム熟練者の印象を想像させる。タイヤは無骨なトレッドパターンが美しいＢＦグッドリッチだ。
　もちろん、走破性を両立するための足まわりもキッチリと作り込まれ、隅々まで補正パーツを装着して問題を解決。たとえば、車高アップで角度が変わる各種アームの適正化を図るため、フロントはハイステアキット、ダウンブラケットを装着した。リアもオリジナルラテラルダウンブラケットを装着。乗り味に関してはショックアブソーバーの名門「ビルシュタイン」を軸に、スプリングは同社オリジナルの不等ピッチタイプに換装。路面状況を捉えたストローク量に応じて吸収率が異なる不等スプリングは、街乗りとワインディングを両立する秘策とも言えるパーツだ。リンエイ製を強調するレッドカラーが、取り付けた時の満足度も高めてくれる。大径タイヤを難なく履きこなす姿は、まさに王者の貫禄！