他ジープモデルを一挙に紹介
2014年、フィアットとクライスラーが合併し「フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)」が誕生。以来、FCA内のブランドは各国で販売網が棲み分けられているが、ジープはグローバルブランドとして展開する意向となり、そのブランド力を強化する方針が取られた。また、それぞれのブランドが車種を統合し、グループ全体でのスリム化を図ってきたが、ジープは前述の方針もあり、その影響をあまり受けることなく現在に至っている。2020年現在、北米市場ではJLラングラーを含め、全5車種をリリースしている。
SRT(エスアールティ)
“392”を搭載するSRT
TRACKHAWKの影に隠れてしまいそうだが、先代のグランドチェロキーから用意されているハイパフォーマンスモデルが「SRT」だ。現行モデルでは、2012年型からラインナップがスタート。2019年型に搭載されているエンジンは、最高出力468ps/最大トルク63.6kgmを発生させる自然吸気の6.4ℓV8HEMIとなっている。0-60マイルの加速は4.8秒、最高速度は257km/hと、SUVモデルとしては驚異的なスペックを持っており、ブレーキや足回りも強化される。北米市場では単に「SRT」と呼ばれるが、日本仕様では「SRT8」というネーミングでリリース。日本仕様の価格は、約830万円。
オンロードのパフォーマンスはもちろんのこと、ジープ・ブランドならではのオフロード性能も備えたハイパフォーマンスモデル。SRTのロゴが内外装の各部にデザインされるのも大きな魅力。
DURANGO
ダッジ版の兄弟車はスポーティ路線
2011年型としてダッジのラインナップに復活したデュランゴ。グランドチェロキーとシャシーを共有する兄弟車で、こちらはそのグランドチェロキーのホイールベースよりも約5インチほど延長し、3列シート(最大8人乗り)を備えるモデルがラインナップする。3.6ℓV6ペンタスターを基本に、5.7ℓV8HEMI搭載車、さらに6.4ℓV8HEMI搭載のSRTを用意。
インテリアのデザインや各部のレイアウトを見ると、兄弟車というだけあってグランドチェロキーに近いのがわかる。写真は、SRTモデルとなっている。
text by 編集部
PHOTO:https://www.jeep.com