バランスを重視したクルマ作り

オーナーの理想を豊富なノウハウで具現化

　ルビコンステージの手によるこのアンリミテッドは、オーダーを受けて製作した車両という。オーダーの際、オーナーはその時点で使用したいパーツなど、ある程度のイメージは持っていたそうだが、希望のパーツばかりを装着すれば、必ずしも理想のカタチができ上がるというわけではない。それぞれのパーツのメリットとデメリット、そしてパーツ同士の相性などを考慮して製作しなければ、かえって乗りにくくなってしまうこともあるし、ルックスもまとまりがなくなり、ちぐはぐなイメージにもなってしまいかねない。どのパーツをどのように使えば、ユーザーの理想のクルマをつくりあげられるかというデータやノウハウは、もちろん一朝一夕では得ることはできない。しかし、ルビコンステージではこれまでに数多くのカスタムジープを世に送り出してきた実績があり、その経験から得られた豊富なデータやノウハウがこのアンリミテッドには惜しみなく投入されていて、オーナーの理想が見事に具現化されているのだ。
　乗り心地重視という足まわりは、テラフレックスのアームと４インチアップスプリングを採用。ショックはＦＯＸのリモートリザーバータイプで、ステアリングダンパーも装備する。ボディ色に合わせてブラックのホイールを採用し、引き締まったイメージを作り出している。バンパーはスミッティビルトのＳＲＣに変更。リアは自社製キットでナンバーをオフセットし、やはり自社製ＬＥＤテールランプも装備。ファミリーユースを考慮して、ＢＥＳＴＯＰの電動ステップも採用している。