さらっと読める「JEEPヒストリー」
都心部や週末のアウトドアフィールドを中心に 「オシャレな乗りもの」 として 親しまれているJEEPシリーズ。 しかしその歴史は1941年とかなり古く、 これ までに幾度となくモデルチェンジを繰り返してきたという背景がある。 そこで ここからの4ページでは誕生から85年近くに渡って進化してきたJEEPの足跡を 歴代モデルとともにプレイバック。 時代背景を織り交ぜながら辿っていこう。
1987-1996 YJラングラー
正統派シープの血統を引き継ぎ、リアルオフローダーとして再来
CJシリーズはそもそも軍用車としてのバックボーンがあった。だがこのYJからは、CJを受け継ぐ正統的な後継モデルでありながら、さらに乗用車的な要素を取り込み、趣味性の高いモデルとしてブラッシュドアップ。その基本的なメカニズムは、ほぼ新規開発であった。
1997-2006 TJラングラー
初期作CJを彷彿とさせる、クラシックデザインを採用
TJはCJ-7に回帰したようなクラシックデザインで登場。またリーフスプリングから、新開発のクォドラコイル・サスペンションを採用し、オフロードでの乗り心地を向上させた。04年には、2ドアながらロングホイールベース版となる”アンリミテッド”が登場した。
2007-2017 JKラングラー
新たなユーザー獲得に向け、4ドア/アンリミテッドがデビュー
JKで最大トピックとなるのが、4ドア版のアンリミテッドが追加されたこと。脈々と受け継がれているオープンエアも、アンリミテッドに受け継がれている。またダイムラー・クライスラー時代を得て、さらにフィアットの血が入ったことで、メカニズムや快適性が劇的に進化した。
2018-2024UP JL ラングラー
オンとオフの両立を要に、すべてが熟成された新型JL
もはや世界各国で販売されるグローバルモデルであるJL。ひとつひとつの仕組みが熟成され、乗り心地や静寂性がレベルアップ。メカニズム的にも、2.0ℓターボエンジンや8速ATなどを採用し、SUV並みのオンロード性能も手に入れている。
2024- JEEPの未来
4×4から4×eへと向かう、電動SUVのフラッグシップ
1941年の誕生以来受け継いできたJEEPブランドの真髄「4×4」は、電気モーターとガソリンエンジンを駆使した次世代のオフロードヴィークル「4xe」へと進化。電気の力で駆動する圧倒的な強さと環境性能を携えたJeepが、新たなスタンダードとなる日もそう遠くないだろう。
History of JEEPs 1987-2024~リアル・オフローダーの系譜~
JEEPはその後、独自のブランド性でバリエーションを増やしながら飛躍。なかでもCJを受け継ぐよう1980年に誕生した初代ラングラーYJは、当時流行していた角目ヘッドライトを採用し、これまで脈々と続いてきたオープンボディを踏襲。乗用車的なインテリアを採用し、全体がモダン的に仕上げらていたのが特徴であった。かつてのCJ-7を彷彿とさせるレトロなスタイリングで登場したのが1997年にリリースされたTJシリーズである。これまでのリーフスプリングから、クォドラコイル・サスペンションという新技術が採用されたTJは、オフロードはもちろんのこと乗り心地面にも期待できる仕上がり。同じくしてジープブランドの主流はチェロキーやグランドチェロキーへと移行していき、趣味性のある4×4モデルが世間へと受け入れられていった。
そして2007年ついにJKシリーズがデビュー。MB時代から脈々と続いてきたショートホイールベースの4×4モデルに加え、4ドアモデルとなるアンリミテッドが登場。つまり大人5人の乗車を可能にし、カーゴルームを持つ実用性の高いJKは、これまでのJEEPファンだけではなくファミリー層をも虜にするレクリエーションビークルとしてのポジションを獲得していった。そしてGrand CherokeeやCherokee、2015年に誕生のJeep初となるスモールSUV Renegade、Compassなども安定したセールスをキープ。2018年に登場したJL、さらに2021年に国内導入されたグラディエーター(JT)を機にJEEPシリーズは今や世界中のあらゆる世代、ニーズに適応する確固たる地位を確立していることは承知の通りだろう。
詳しくは本誌(JEEP STYLE 2024 SPRING)を御覧ください!
tex tby JSB