ジープの楽しさをもっと伝えたい!
カスタムジープを中心に販売するブーブーワークスの中田氏と、さまざまなモディファイを提案・製作している88ハウスマリンウェーブの赤坂氏が新春大放談。さて、どんな話が飛び出すことやら……。
遊ぶためにカスタムするのがいいですよね
遊ぶためにカスタム
するのがいいですよね
中田 ヨンクに乗っていてもその走破性をまったく味わわないうちに次のクルマに移っちゃう人が多いよね。
赤坂 お店が走行会などを開催してお客さんを目覚めさせてあげないと、ヨンクの良さが分からないまま乗り替える人はいるかもしれないですよね。ウチもオフロード走行会を定期的に行っているので、中田さんのお店などとタッグを組んでやりたいと思っています。
中田 赤坂君のところはイベントをけっこうやってるよね。
赤坂 そうですね。ドロンコや水もの、他にもイチゴ狩りなんかもやってます。お客さんから言われるのでやらざるを得ないんですよね(笑)。
中田 そうだよね。ウチもやらないと。
赤坂 でも、数人のスタッフで50〜70人のお客さんをまとめるのって大変ですよ。
中田 幹事精神を持っている人がDMを出したりしてくれるといいんだけど、結局、すべての人を把握しているのって社長じゃないですか。何回かやっていくうちに、お客さんの中で宴会部長とかが出てくれるといいんだけどね(笑)。
赤坂 そうですね。ただ、僕は3〜4年前に始めた初心者なので、お客さんについていくだけです。今年はトライアングルやブロンコのレースにも出たいと思っているんですよ。でも、本格ではなくて林道に連なって走るだけでも楽しいですよね。
中田 林道ツーリングもいいけど、そこを通過するには4駆に入れないと抜けられない、っていう場所は欲しいよね。ウチは販売店だから、カスタムショップやプロショップとはちょっと違っていて、個人的にはオフロードを走るのは好きですけど、基本的にはカスタムカーを浅く広いお客さんに販売しているので、セールス的にもコアなセッティングではなく、オバフェンやサスで3〜5インチ、あと、タイヤとホイール程度のカスタムしかやってないんですよ。お客さんからの要望で作ることもありますし、店頭在庫はその見本となるんですよね。サスはラフカントリーオンリーですし、タイヤはヨコハマをオススメしています。ホイールはやっぱり4駆らしいイメージでプロコンプやミッキートンプソンですね。
赤坂 ウチは基本的には相談しながら作りあげていくんですけど、時にはボクの要望で作ってデモカーにしちゃうこともあります。
中田 それはお客さんがやってくれっていうところから?
赤坂 そうですね。「リフトアップしたい」というところから。で、2インチにしたいと言われても「いや、それじゃダメだ。6インチつけさせてくれ(笑)」と。そのかわり金額は抑えますけどね。大々的に店頭在庫を置けないから、お客さんのクルマで作らせてもらってます。ただ、やっぱり遊ぶためにカスタムするのがいいですよね。自転車を積んだりして、クルマをフィールドに持ち出して欲しいと思っています。
中田 みなさん、分かっているけどやらないカスタムが塗装なんですよね。バンパーコーナーやオーバーフェンダーを同色等に塗装するだけで雰囲気が変わるんですよ。すべて新品パーツに替えるだけじゃなく、純正のモノを色を塗り直してもいいよね。
赤坂 そうですね。
中田 そういえば、XJチェロキーは台数が増えたよね。けっこうリーズナブルな金額で買えたのに、最近は買えないんですよ。お客さんからの声も増えているんですよね。80〜130万円の価格帯で、新品パーツでカスタムしているのであれば満足してもらえますし。
赤坂 埼玉でXJチェロキーを見るとブーブーワークスさんのステッカーがついてますからね。まただ、みたいな(笑)。
中田 日本のショップさん、ユーザーさんって現存価値に対して、それをリペアしたりリカスタムしたりするコストが現存価値を上回ることを嫌がりますよね。アメリカってそういうのがなくて、他の人がどう思おうと自分の価値観だと考えている人が多いんですよ。で、それをチャレンジしてみたんですよ。リーズナブルに買えるチェロキーに仕入額もしくはそれ以上のパーツ代を使ってカスタムしてみたんですよ。そしたら思いのほかウケたんですよね。第一印象をカッコよくするようにして、新しいお客さんに見てもらうようにしています。ホームページを今のデザインに変えてから、お客さんの層も変わりましたしね。特に女の子が増えた。今、作っているクルマも27歳の女の子のですし。
赤坂 マリンウエーブはほぼ男ばっかり。いつも修理で並んでいるのがハマーとかデカい外車ばかりなので、入りずらいみたいですね。本当はジープの展示場を近くで借りたいんですけどね。
中田 2014年は、JKの安い幌で作りたいなと思っているんですけど、まず出てこないんですよ。
赤坂 トレイルブレイザーやタホのローダウンなんかも面白いと思うんですけどね。
中田 仕掛けたいことはワンサカあるんだけどね。JKの2枚ドアの他にも、TJのロングボディのLJをやりたいんです。でもタマ数がないんですよね。もしアメリカで出ても見に行けないし、向こうの「エクセレント」ほどいい加減なものもないですしね(笑)。でも、メインはXJやTJをベースにしたコンプリートカーの販売なので、購入時には相談してほしいですよね。
赤坂 ボクは今年も遊びまくりたいので、クルマを問わず遊びに来てもらいたいですよね。新規のお客さんも遊びに来てください。
中田 今年は下館でイベントやろうよ!
赤坂 そうですね、遊びましょう!
取材協力:
88ハウスマリンウェーブ
☎048-482-6744
URL:http://www.ecb-japan.co.jp/
ブーブーワークス
☎048-620-7375 URL:https://www.booobooworks.com/
撮影協力:
秋ケ瀬公園 ☎048-865-7966
PHOTO & TEXT:石上智章
こちらの記事は
JeepStyle2014からの記事となります。