JAOS WRANGLER “JL” メイドインジャパンの本気！

JKラングラー・アンリミテッドのアフターパーツをリリースし好評を得てきたJAOS。日本の道路事情にマッチしたハイクォリティな製品をモットーとする同社が、当然のごとくJL用パーツを開発中！　

　１９８５年に創立したＪＡＯＳ（以下、ジャオス）。その社名は「JAPAN OFFROAD SERVICE」の略であるように、トヨタ・ランドクルーザーやミツビシ・パジェロなどの１９９０年代の四駆ブームを牽引。日本のオフロードシーンに長らく貢献してきた。さらに、オリジナル製品の開発、製造、販売。自動車メーカーへパーツをＯＥＭ納入するなど、独自のノウハウを培ってきた。現在では、ＪＫラングラー・アンリミテッド用のパーツが、ユーザーたちから受け入れられ、ジープ・ユーザーにもすっかりと定着した感のあるジャオス。新型ＪＬラングラーが、国内でのデリバリーが開始されたとあって、気になるのが今後の展開だ。そこで、ジャオス本社に伺い、これまでのＪＫラングラーとの関わりと、ＪＬへの動向を伺ってみることにした。
「輸入車用のパーツを本格的に始めたのは２０１１年からで、実はＪＫラングラーが最初だったんですよ」と話すのは企画宣伝部部長の内田氏。
　ジャオスが創立25周年を迎えた２０１０年、社内的にも新しい事をスタートさせたいという機運が高まっていたそうだ。それまでは国産車がターゲットであったジャオスだったが、市場ではラングラー・アンリミテッドが登場。さらに11年型のマイナーチェンジによって、インパネ周りのデザインがよりＳＵＶライクに変わったことが、参入する大きなキッカケとなったそうだ。
　ラングラー・アンリミテッド用のパーツを検討し始めた頃はジープのユーザーはアメリカ製のパーツを求め、日本製のパーツを選んでくれないのではないか？　という懸念があったのも事実。だが蓋を開けてみると、ラングラー・アンリミテッドというモデルには、根っからのジープ・ファンばかりでなく、いわゆるディーゼル規制で乗り換えを余儀なくされたランドクルーザーやパジェロなどのユーザーも多いということが分かったそうだ。
「輸入パーツは納期に確実性がなかったり、日本の道交法にマッチしない可能性など、不安要素が多少なりありますよね。こうしたアイテムですと、ディーラーでは取り扱いがどうしても難しいワケです。その点、私どもはトヨタ車向けのオプションパーツを手がけていましたので、ディーラーでも扱いやすい製品づくりということにも慣れておりました。こうした背景がうまく合致して、ディーラーでも取り扱って頂けることとなり、お客様からも一定の評価を得ることができたのだと思っています」
　ラングラー用パーツをリリースしてから、かれこれ７、８年。現在、ジャオスではラングラー用パーツは、主力を担うラインナップになっているという。特に足回りとバンパーに関しては、取り扱い車種の中でも３本の指に入るほどだとか。
「私どもの製品は、ディーラーのオプション品同等の安心感とアフターパーツならではのデザインを両立できているのではないかと思っています。そんなところが、ディーラーやお客様に受け入れられている所なのではないでしょうか」
　ちなみに、今回撮影した新型ラングラー・アンリミテッドは、２０１８年の年始にアメリカから輸入した左ハンドル仕様。正規輸入がリリースされることを見越し、新製品の開発用に先行して手に入れたモデルなのだ。
「ラングラーはジャオスにとって柱となるモデルですので、当然ながら新型に対しても全力で開発に取り組んでいます。ＪＫラングラーでリリースしたアイテム数と同等以上のラインナップを予定しています」
　新型ＪＬ用のパーツは、２０１９年春頃から順次リリースしていくとのことなので、期待が膨らむばかりである。

今回撮影した車両は、パーツ開発用に先行してアメリカから輸入した左ハンドル仕様。また開発用として、国内仕様となる正規輸入モデルも近日中に納車が予定されているとのこと（2018年12月現在）。

日本で企画され国内向けに作られたパーツたち！

　ジャオスの主力となるほど好評を得ているJKラングラー用パーツ。誌面で全アイテムを掲載することはできないが、その豊富なラインナップをおさらいしていこうと思う。バンパーやサイドステップなどのエクステリアを中心としたドレスアップ用パーツに始まり、BATTLEZブランドで展開しているサスペンションキットや吸排気系のチューニング用パーツなどと、かなり充実している。ひと通りのアイテムが揃っているので、1台まるまるコンプリートすることも可能なほど。また、メイドインジャパンによる信頼性はもちろんのこと、日本の道路事情に合わせて開発されていることも大きな魅力である。新型のJL用にも、同様のアイテムがラインナップされていくとのことなので、今後の参考にもチェックしておきたい。
　ちなみにジープ・ブランドではラングラーだけでなく、レネゲードやグランドチェロキー用にもパーツをリリース。それぞれのパーツは、オンラインショップでも購入が可能となっている。

GRAND CHEROKEE WK

アグレッシブなフォルムに変身

現行型（WK）グランドチェロキー用に用意されるのは、オーバーフェンダー、サイドステップ、BATLLEZマフラー、BATLLEZリフトアップコイルスペーサーの4アイテム。特にオーバーフェンダーの効果は大きく、オフロード車らしく演出することできる。

RENEGADE

サラリとワイルド感を演出！

レネゲード用としては、オーバーフェンダー、スキッドバー、BATLLEZマフラー、BATLLEZリフトアップコイルスペーサー、BATLLEZスタビライザーリンク、マッドガード車種別取付キットなどをリリースしている。ワイルドに変身させる事が可能だ。