DOMESTIC WHEELS Selection 国内版：JEEP最新ホイール事情 （２）

いよいよスタートした「JL」のデリバリーに合わせて早くも2019年～に向けた新作ホイールが続々ラインナップ中。ここではそのなかから注目の2ブランドをターゲットに、開発コンセプトやJLとのマッチングなどを解説していこう。

「純正＋α」をコンセプトに生まれた「JEPPESEN」

ネイティヴアメリカンなジープ＝USホイールの選択がセオリーなのだろうか？
右ハンドル日本仕様で成功したJeepだからこそ、はみ出さない国内基準で攻める。ワイルドにワングレード格上げするディーラースペック。これが純正+αの美学。

　東京都にオフィスを構える「ＴＵＳジャパン」はホイールメーカーというよりはむしろ、自動車総合パーツメーカーというニュアンスが強いように感じる。なかでも得意なのがデザインワーク。それも大手メーカーからいちユーザーまで「こんなものを作って欲しい」というアイデアをストレートに、ファッショナブルなデザインで実体化するのが彼らの仕事なのである。
　その代表を務める鈴木氏は大のクルマ好きで、現在までに国産からユーロまで幅広いモデルを楽しんできた人物。そんな彼が現在注目するのはやはりラングラー。その心は「若者から大人まで楽しめるアーバンにしてアウトドアな乗りモノ」と、気づいてすぐに「ＴＵＳ」流のスパイスを落とし込むプロジェクトが始まった。
　その第一ステップがホイールの開発。まずコンセプトに挙がったのは「純正＋αの美学」であり、オリジナルらしさを崩すことなく足元をアップデートするというもの。つまり「純正よりももう少し大きめのホイールを」、「純正とは一味違った雰囲気を」という絶妙な空気感を再現し、なおかつ誰がみてもカッコ良いというのがＴＵＳ製「ＪＥＰＰＥＳＥＮ」のこだわりだった。さらにＪＥＥＰの純正ホイールキャップがそのまま到着可能というのもこの手を好むオーナーにとっては嬉しいポイントだろう。そうして完成したホイールはジープはもちろん国産ＳＵＶから４ｘ４までマッチングも良好。それは自動車メーカーからの仕事を受注／製造する彼らだからこそデザイン、クオリティ、安心感が一体となった唯一無二のオリジナル。プロトタイプのデリバリーはすでに始まっておりJLの納車が徐々に始まったことでジープ系ディーラーからの評判も上々のようだ。

ホイールのデザインを印象つけるフランジ面はビードロック調の大口径ブレードを採用することによって一回り大きくみせることに成功。またスポーク部は人気のコンケーブ（中央に向かって大きく落ち込んだ形状）。JEEPのフューエルキャップをイメージしたセンター部に立体感を持たせ、オーナメントには水滴が水面に落ちたかのような波紋をモチーフとしている。（ピアスボルトはクローム／マットブラックから選択可能）新色のグロスブラック／オレンジも発売予定。