JEEP ON US FLAVOR

高性能U Sパーツで機能美を追求

　ここに登場した2台のラングラー・アンリミテッドは、本場アメリカを向いた4WD＆SUVのカスタマイズを得意とする福岡のショップ「SCT XTREME WHEEL DRIVE」が手がけたモデルだ。そして両者に共通しているのは、アメリカ産のSYNERGY MANUFACTURING（以下／SYNERGY MFG）製サスペンションパーツと、WALKER EVANS RACING（以下／WALKER EVANS）のハイパフォーマンス・ホイールを装着している点。このふたつは「SCT」が正規代理店としても認知されている。

　グリーンのアンリミテッドは、「Sport」グレードがベースになっている。エクステリアは、フロントにPOISON SPYDER社のバンパーとスキッドプレート、リアには同社のバンパーとタイヤキャリアを装備。それ自体が強靭であることはもちろん、小さくデザインされたそのフォルムによって、アプローチアングルとデパーチャーアングルが大きくなり、確実にオフロード走破性を高めるアイテムとなっている。またフロントバンパーには、WARN ZEON 10-Sウインチも装着。一方、サスペンションは、3インチのリフトアップが施され、その車高をさらに煮詰めるべくSYNERGY MFGのパーツを追加。ロングアーム・アップグレード・キットでサスペンションの稼働範囲を拡大し、ヘヴィーデューティ・ドラッグリンクによってリンクバーの角度を補正しつつ強度が高められている。足元には、デザートレースで輝ける戦績を持つ伝説的ドライバーのWalker Evans氏が手掛け、自身の名前を冠するレーシングホイール・ブランド「WALKER EVANS」をチョイスしたのも見どころとなっている。

　もう一方のアンヴィル（グレー系）のアンリミテッドは、シートヒーター＋レザーシートを備える上級仕様車の限定車「アルティチュード」がベース。エクステリアは、POISON SPYDER社の前後バンパーとボディマウント・タイヤキャリアを装備。足回りは、SYNERGY MFG社のステージ3・サスペンションシステム・3インチリフトをセットアップ。これは、フロントトラックバー・ブラケット、フィクスド・フロント＆リア・コントロールアーム、アジャストタイプのフロント＆リア・アッパー・コントロールアーム、ヘヴィデューティ・ドラッグリンクの一式が含まれ、サスペンションの高低や稼働域に合わせて調整を可能としなおかつ高強度をも両立されている。ホイールはグリーンのモデル同様にWALKER EVANS」をチョイスしているが、コチラはブラック・グロスを採用。コントラストを付けてトップの生地やバンパーの色とマッチさせているのが分かるだろう。
　2台に共通するのは、しっかりと硬派なハイパフォーマンス・パーツ、しかもMade i n USAにこだわることで洗練されたスタイルを造り上げていること。まさに本場を向いたJEEPカスタムのお手本にしたい２台である。

足回りは、SYNERGY MFGのパーツを要所に採用している。同社のサスペンションパーツの魅力は、それぞれがバラ売りされており、車両のカスタム内容に合わせて他社製のキットと組み合わせることができる柔軟性だ。右ハンドル車用の補正パーツやブラケット類も豊富で、ライトなカスタムからハードコア・オフローダーも納得の商品ラインナップを誇っている。ちなみに現車には、もともとTeraFlexの3インチリフトキットが組まれており、このSYNERGY MFGからロングアーム・アップグレード・キット、ヘヴィーデューティ・ドラッグリンクを追加。ショックには、FOX SHOXを採用。足元にはWALKER EVANSの17×8.5Jのビードロック・レーシングホイール（マシーンド仕上げ）に、TOYOオープンカントリーMTの37×13.5サイズを組み合わせている。