つい先日、イタリアで開催されたイベントでFCAは「2020年から欧州市場でグラディエーターを発売する」と発表した。いっぽう日本国内においても昨年のJLラングラー発売以降、ジープの名は広く知れ渡るようになっただけに、正規導入が期待されるところだが……
復活のピックアップ・ジープは日本導入なるか?
「コマンチ」以来、27年振りとなるピックアップトラック「グラディエーター」を発売し、アメリカ国内で爆発的なヒットとなっているジープ。さらにFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)では余勢をかって、7月12〜14日、イタリアで開催された「2019キャンプ・ジープ」会場で、なんと2020年よりグラディエーターをヨーロッパで発売すると発表したのだ。
それでは日本国内への導入も? と期待してしまうが、しかし現段階においては何のアナウンスもされていないのが現状だ。しばらくは静観といったところだが、すでに編集部には「本国に数台オーダーを入れた」というショップ情報もちらほら入ってくるようになったので、正規導入は未定なものの、ダイレクトインポートというカタチで日本へ上陸してくることはほぼ間違いないだろう。
そこでもう一度この「グラディエーター」というクルマに関しておさらいしてみることにしよう。
ジープ・グラディエーターは、JLラングラーの4ドアモデル・アンリミテッドをベースとしたダブルキャブ仕様。よってサイズ的な違いは感じられないが、実はスタンダードなアンリミテッドと比較すると、グラディエーターのフレームの方が787㎜長く、ホイールベースは493㎜長い。まだ実車を目にしたことはないが、おそらくそのサイズ感には驚かされることになるかもしれない。ちなみにコードネームはJLではなく「JT」となる。
気になるグレードは「スポーツ」、「スポーツS」、「オーバーランド」、そして「ルビコン」の4タイプがラインナップ。エンジンは定評のある3・6リッターのV6ペンスターが用意されるが、ヨーロッパ仕様では3リッターのディーゼル(最大トルク61.・2㎏m!)が設定されるようだ。
前述のとおり現段階において日本への導入は未定だが、グラディエーターが遊びの相棒として最高の1台になることは間違いない!
ガンガン乗れる! ドンドン積める!
アンリミテッドよりさらにロングホイールベースとなっているため、グラディエーターは室内空間にも余裕がある。さらに荷台も使えるため、乗員+積載量はジープ史上No.1は間違いないところ。またAppleCarPlayやAndroidAudioも搭載。
オフロード性能を極めたルビコンにはFOX RACING製ショックやヘビーデューティパートタイム4WDシステムなど装備。さらに17インチホイールに33インチタイヤという屈強ないで立ち。
SPEC |
ENGINE TYPE |
DOHC 24-valve V-6, aluminum block and heads |
Displacement |
220 cu in, 3605 cc |
Power |
285 hp @ 6400 rpm |
Displacement |
Torque |
260 lb-ft @ 4400 rpm |
TRANSMISSION |
8-speed automatic with manual shifting mode |
CHASSIS |
Suspension (F/R): live axle/live axle |
Brakes (F/R): 13.0-in vented disc/13.6-in vented disc |
Tires: Bridgestone Dueler H/T 685, 255/70R-18 113T M+S |
DIMENSIONS |
Wheelbase: 137.3 in |
Width: 73.8 in |
Height: 73.1 in |
Passenger volume: 104 cu ft |
Curb weight: 4812 lb |
Photo:伊勢馬場健次