いまや自動車業界の人気カテゴリーへと成長を遂げたSUV。
そのルーツとも呼ぶべき一台がジープ・ラングラーであり、2019年春にやってくる最高峰モデル「ルビコン」なのだ。
道なき道を行く最高峰モデルは、 2019年春から日本導入開始!
2018年のデトロイトショーに登場した新型ジープ・ラングラー。その姿は連綿と受け継がれるジープスタイルを踏襲したものとなり、丸型ヘッドライトと7本のスロットを持つグリルが与えられている。チェロキーやグランドチェロキーのような近代的なスタイルへとシフトしなかったことに多くジープファンは胸をなで下ろしたことだろう。そして、伝説のオフロードコース「ルビコン・トレイル」を見事に走破する高い走行性能が与えられたシリーズ最高峰モデル「ルビコン」も、間もなく発売開始される。
このルビコンは本国では2ドア、4ドアの2タイプが用意され、前後のデフロック機構やワイドな17インチオフロードタイヤを装備し、ラングラーの本格的なクロスカントリーモデルとして位置付けられている。パワーユニットには従来型と同様の3・6リッターV型6気筒エンジンに加え、2リッターの直列4気筒ターボエンジンを用意。さらに2019年後半には3リッターのV6ディーゼルエンジン、2020年にはPHVも予定されるというから、こちらも楽しみである。トランスミッションには新開発となる8速ATと6速MTが用意されるが、日本への導入モデルは8速ATになることは濃厚だ。ジープの伝統であるラダーフレームシャーシと共に前後のリジットアクスル方式が継承され、どんな悪路でも音を上げることなく走破する。ルビコンには3ピースのソリッドルーフ、キャンバストップ、新開発の電動キャンバストップが用意され、アウトドアシーンでの楽しさをサポートしてくれることは間違いないだろう。
スタイルばかりが先行するSUVの中で硬派なスタイルを守り続けるジープ・ラングラー・ルビコン。日本への登場が待ち遠しくてならない。
荒野を駆け抜けるオフローダーの真髄
「ルビコン・トレイル」とは、米国ネバダ州からシエラネバダ山脈を越えてカリフォルニア州のタホ湖にいたる全長35kmにおよぶ険しい花崗岩のオフロードコース。ここで鍛えられた駆動方式は従来のパートタイム4WDに加え、全車にフルタイムオンデマンド4×4システム。4Hモードでは自動的に前後のトルク配分を変化させ、路面状況に合わせた最適な走りを提供する。
新たなる時代を感じさせる2リッター直4エンジン
日本仕様として導入される2リッターの直列4気筒エンジンにはターボチャージャーにより272psの最高出力と40.8kgmの最大トルクを発揮。低回転から低回転までストレスのないレスポンスが味わえる。予想価格は560万円(税抜)。