JEEP新時代を告げるEVラングラーが国内上陸
大自然との会話を実現させてくれる待望のEVが登場
グランドチェロキー、レネゲードでは先行し登場していたジープのPHEV(プラグインハイブリッド)モデルである4xeが、満を侍してラングラーにも登場した。2023年2月の時点では、そのラインナップは4ドアのラングラー・アンリミテッドのルビコングレードのみに追加され、当面は北米モデル同様の左ハンドルのみとなる。
基本的な機能や構造は、まず先陣を切って2020年秋に登場したレネゲード4xeから大きな変化は遂げていない。ドライバーが任意でセレクトする3種類の走行モードや、完全なEVとして走るエレクトリックモードを選択した時の連続走行距離にも大きな向上はない。それよりも大切なのは「本格的なオフロードビークルが遂にEV化された!」ということなのだ。
5年前、ラングラーがJLへとモデルチェンジした際にアイドリングストップ機能を備えていたことに「山奥でエンジンがストップしたら、たとえ分かっていても不安感を煽られるのではないか」という業界関係者の囁きを耳にした。それが今度は、もし望むなら最初からエンジンがストップした状態で山奥に踏み入ることが可能になるのだ。
それは即ち大げさに言えば、多くの人類が望んでいた「大地との会話」を実現する、とさえ言っていい。より深い領域に近づき、環境問題や騒音を気に掛けることなく自然に耳を傾けるという行為を実現してくれるのが、このラングラー4xeなのではないだろうか。
モーターの役割を選択できる3つのモード
通常のハイブリッドモード以外には、最大で約42km走行できる完全なEV走行モード、不測の事態に備えて充電レベルを維持するガソリンエンジン主体モードの合計3モードをドライバーが切り替えられるのが特徴。走り方を選べるのが走る楽しみ・喜びに直結しそうだ。
バッテリーの配置は重量配分にも貢献
350vのリチウムイオンバッテリーはリヤシートの下に格納され、車体の前後の重量バランスの最適化にも貢献。完全防水で水没や破損の心配も払拭済みだ。
エンジン本体はターボ付き2リッター
通常モデルに搭載されているターボ付きの4気筒ガソリンエンジンはそのままに、通常走行でも電動モーターと8速ATのアシストを得て燃費は飛躍的に向上。
設定はルビコングレード+左ハンドル
走破性には定評のあるルビコン・グレードがベースになっており、ブルーのステッチでシートにロゴが縫い込まれる。なお当面は左ハンドル仕様のみが出荷される。
国内導入カラーは3タイプを用意
ラングラー4xeに用意されるカラーコンビネーションは3種類。ブラック・ブライトホワイト・アールの3色いずれもインテリアはブラックのみ、というシンプルな構成ゆえ、内外装の組み合わせに頭を悩ませることもないといっていいだろう。
取材協力:Tiger Auto(埼玉県)
■TEL:049-286-6644
■URL:https://www.tigerauto.com/
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