40インチタイヤを装着した
ロッククロウリングスペシャル
究極のオフロード競技であるロッククロウリング。日本でも各種大会が行なわれているが、この岩場をクルマが走れるのか…と思うほど大きな岩を越えていく競技である。
究極の競技ゆえ、マシンも中途半端な作りではまったく歯が立たない。オフロード性能を上げるには下回りのクリアランス確保が必要で、大径タイヤ装着が一番の方法である。ロッククロウリングマシンが大きなタイヤを履いているのは、そのためである。
しかし、大きなタイヤを履けば、駆動系に負担がかかる。このデモカーのように、40インチタイヤなら、なおさらのことだ。ドライブライン系の強化、ハウジングの補強など、手を加えないといけないところは多岐に渡る。
また、そのバランスも大事。一部だけを強化すれば、そこだけは破損しないかもしれないが、力は弱いところに集中する。それが大きなタイヤになればなるほど、難しくなる。
駆動系のパーツ装着が多いのもそのためである。アクスル、シャフト、そして極めつけがトランスファーまで、すべてが強化パーツである。ここにショップのノウハウが垣間見れる。どのようなパーツが良いのかは、やはり走って得た経験値が大きいからだ。
そしてパーツの装着だけではなく、加工や補強といったスペック表に表れないものこそ重要である。これこそがプロショップのワザである。
ドレスアップ的カスタムも良いが、ジープだからこそオフロードを走る。それが究極のロックステージなら、なおさら楽しいこと間違いないだろう。そのためにマシンを作り上げる。時代は40インチタイヤに突入した。その先陣を切った一台が、このJKラングラーだろう。
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TEXT & PHOTOGRAPH BY KAZUHIKO YAMAMOTO