今、もっとも注目すべき2台のJK WRANGLER UNLIMITED
澄み切った冬の青空のもと、広がる砂浜に佇むJKラングラー・アンリミテッド。まるでカリフォルニアで撮影した1シーンと思えるほどの空気感を漂わせたこの2台を手掛けたのは、福岡のプロショップ、SCT︲XWD。そのスタイルを端的に表現すると、「リフトアップのクロカン四駆」という言葉で済まされてしまいそうだが、そこはカスタマイズに関し豊富な知識と長年のキャリアを持つ名手SCT。各部に装着された数々のアイテムは、いずれも通を唸らせる本格指向のモノばかりだ。
まず向かって右側、ホワイトのサハラは足回りにシナジーMFGの3インチリフトアップシステムを採用。ショックはFOXの2・0IPFモデルをセレクト。タイヤは37×12・5RというファットなサイズのBFグッドリッチのマッドテレーン。ヘビーデューティドラッグリンク(ハイステア)やラテラルロッド取り付け位置リロケーションブラケットなど、快適なハンドリングを保つためのサスペンションジオメトリーの補正についても万全の対策が取られている。
そしてもう1台はラングラー・ルビコンがベース。こちらも足回りについてはシナジーMFGの3インチリフトアップシステム仕様だが、こちらは趣向を変えショックはUSビルシュタイン5100シリーズをチョイス。タイヤはBFグッドリッチのオールテレーンタイプとなっている。
エクステリアについては、両者ともウォリアープロダクツのチューブフェンダーやクローラーコンセプトのフロントバンパー(サハラはスキニーシリーズ、ルビコンはウルトラシリーズ)などでモディファイ。MADE IN USAにこだわりつつ、さらに厳選したトップブランドのパーツだけを組み合わせた仕上がりは見事の一言。街角での注目度の高さはもちろんだが、激しいモーグルも難なくこなす優れた走破性は、ジープカスタムを知り尽くしたSCTならではの技と言えるだろう。
Gray Model 装着パーツリスト
2016y Jeep Wrangler Unlimited Rubicon
TIRE&WHEEL
KMC RG1 17インチ
BFグッドリッチ オールテレーンKO2 37x12.5R-17
SUSPENSION
Synergy MFG
3インチリフトコイル フロント
フロントバンプストッパー
ドラッグリンク(ハイステア)
フロントラテラルアップブラケット(トラックバーアップブラケット)
フロントロアコントロールアーム
フロントスウェイバーリンク
フロントステンメッシュブレーキライン
USビルシュタイン5100シリーズ フロントショック
FOXステアリングダンパー
エキゾーストスペーサー
3インチリフトコイル リア
リアバンプストッパー
リアラテラルアップブ ラケット(トラックバーアップブラケット)
リアロアコントロールアーム
リアスウェイバーリンク
リアステンメッシュブレーキライン
USビルシュタイン5100シリーズ リアショック
ENGINE & POWER TRAIN
aFe エアインテーク
Borla ATAKシリーズ ブラックテールマフラー
AEV PROCALモジュール
EXTERIOR
Crawler conceptz
ウルトラシリーズ フロントバンパー
ウルトラシリーズ リアバンパータイヤキャリア ヒッチ付き
ウォリアープロダクツ チューブフェンダー
FACTER 55 ブラックシャックル
ランページ リトラクタブルステップ
KC Hilites
GRAVITY LED 7″HEADLIGHT
GRAVITY LED G4 FOGLIGHT
INTERIOR
TUNE UP
独自の個性に磨きをかけるリアルUSアイテムが勢揃い
九州自動車道・太宰府インターのすぐそばに店舗を構えるSCT︲XWD。パーキングスペースにはジープをはじめ、個性豊かな4駆がズラリ。しかも、それが国内未導入のモデルであったり、見慣れたはずのFJクルーザーが左ハンドルのUS直輸入モデルだったりと、思わぬ稀少車と出会うことも珍しくない。代表を務めるのは六田俊之さん。
「ひとくちに4駆カスタムといっても、そのスタイルは三者三様です。私共では量販店などでは入手が難しく、そしてクルマとしての機能性を高めるようなアイテムをメインに取り扱いを行っています。また、シナジーMFGやクローラーコンセプト、ウォーカーエバンスなどはアメリカ現地に出向き、お互いの顔をつき合わせた上で販売契約を結んでいるので、仕様変更や改良点についても常に最新の情報を得られる関係にあります」。
その言葉の通り、店内やピットスペース横のストックヤードにはUSフリーク垂涎のパーツがどっさり。もちろん、ハード路線のカスタマイズだけでなく、ノーマル+αのライト系や、街乗りメインのコーディネイトもお任せ。オーディオやセキュリティ、オイル/タイヤ交換といった日常的なメンテナンス他、あらゆるオファーにも柔軟に対応。不定期でツーリングイベントも行なうなど、4駆を使った遊びの提案にも積極的な姿勢を見せる。
「おかげさまで週末を中心に、幅広い世代の方々にご来店いただいています。整備やモディファイのご相談だけでなく、4駆を通じて仲間を増やしたいという方も、ぜひ、お気軽にお立ち寄り下さい」。
現在、製作中のデモカー。コイルオーバーのロングショックやアルミハーフドアなど、六田氏曰く「しいて言うならKOH(KING OF HAMMER)路線?!」だそうだ。
ゆったり過ごせる店舗スペース。六田社長を筆頭に、沼田店長、敏腕スタッフが一人一人のジープライフをがっちりサポート。この日も作業に大忙しの様子だった。
六田さんが持っているのはKCのLEDライトバー。その他、キャップやウエア類など、どれもレアな本国直輸入の品ばかり。
「4駆カスタムのトレンドも年々変化しています。これからもアメリカ本国とのコミュニケーションを図りつつ、できる限りリアルな情報やワンランク上のスタイル作りのご提案などを行なっていきたいですね」。
SCT-XWD
☎092-503-0009
URL:http://www.sct-xwd.com
PHOTO:西野キヨシ
TEXT:高橋陽介
こちらの記事は
JeepStyle2017からの記事となります。