SEMAショー&マニア垂涎のファクトリーを訪ねる旅
PHOTO & TEXT:市来裕昌
ジープのもっとも最新のトレンドを探るならやっぱりU.S.A.に行くっきゃない!
「JEEP STYLE 2013」ではSEMAショーで見たカスタムカーを紹介したが今回の2014年版では、SEMAショーはもとよりマニアなら絶対に訪れたいファクトリーも訪問。
ジープのカスタムカーを取り巻く現地の魅力をじっくりとご覧いただこう。
販売開始から7年、JKカスタムのトレンドは?
アメリカへの旅はもう何十回とやっているが、その中でもっとも大きな目的の1つが、「セマショー(※)」の会場へ足を運ぶことだ。
セマショーは東京オートサロン、ドイツ・エッセンモーターショーと並ぶ世界最大規模のアフターパーツ・カスタムカーの祭典で、毎年、11月にラスベガス・コンベンションセンターで開催されている。今回の見所ポイントは、販売開始から7年も経つJKラングラーがアメリカでどのように煮詰まっているか? という点にある。
各社のカスタムがどのような方向性で進んでいるのかを見れば、これからのカスタムトレンドを見極めることができるはずだ。
そして、「オフロードエヴォリューション」や「ポイズンスパイダー」などのファクトリー、サスペンションパーツメーカーである「アイコン」なども訪問した。一般人の生活や趣味のクルマ遊びなどもチェックしながら、ジープのトレンドをつかみ取ることを心掛けて取材してきた。何か刺激があれば最高! と胸を膨らませての旅となった。
※セマショー:SEMAはSpecialty Equipment Market Associationの略で、アメリカの自動車用アフターマーケット部品メーカーで構成される団体。
SEMAショー LEDを装着したライトバーが大人気
今回、会場のジープをつぶさに見て思ったことは、ガード類、つまり前後バンパーやサイドガード、サイドステップばかりが目立っていたことだ。そして、そこにはLEDライトが装着されており、ドレスアップ色が強く印象に残った。この傾向はここ数年続いているが、2014年もひとつのトレンドとなるのは間違いないだろう。
SEMAショー カスタムの見本市は見所満載!
セマショーにはさまざまなクルマが出展されているが、ジープの占める割合は大きく、アメリカ人のジープに対する思い入れの深さを感じることができる。
これからのカスタムのトレンドをいち早く提供してくれるのがこのセマショーだ。ここに紹介するクルをチェックしつつ、あなたの愛車のカスタムの参考にされてはどうかな?
SEMAショー 今回の大注目はこのマシンだ!
今回のセマショーの会場で、他のカスタムジープを寄せ付けないほど個性的かつ圧倒的なパフォーマンスを誇っていたのがこのマシンだ。ボディ、足回り、エンジン、内装、すべてをオンリーワンの存在感で仕上げている。実際、走ってもオン/オフともに他車を圧倒するであろうことが、見た瞬間に衝撃的に伝わってきた。
OFF ROAD EVOLUTION 最高の友人に今年も再会
オフロードエヴォリューションは、私がアメリカへ行くたびに訪れているロサンゼルスのカスタムショップで、もっともクールなジープを作ることで知られている。メル氏(左)と息子とはもう何年もの付き合いだ。メル氏は良き友であり、アメリカでも最高のパフォーマンスをジープで展開しているショップのオーナーでもある。
POISON SPYDER 超個性派ファクトリーがココ!
もともと、デンバー(コロラド州)にあったポイズンスパイダーは、フレームからクルマをカスタムして作るファクトリーを買い取り、ガード類など当時の優れたデザインを残し、新たに販売している会社だ。京都のトップランカー社長・山口さん(左)のお気に入りショップでもある。写真右はルビコンステージ社長の東山さん。
ICON サスペンションはアイコンでキマリ!
ICON(アイコンヴィークルダイナミクス社)は、オフロードモデルをはじめトラック、SUV全般の足回りを、ショックからスプリング、リンク類まですべてキットで独自に開発・販売している会社だ。オフロード走行においての高度なパフォーマンスは、全米はおろか世界中のジープマニアに鮮烈な印象を与えている。