これが最新の北米トレンドスタイルだ!
New Trend in U.S.A.
ジープカスタムのトレンドを探るなら、やっぱりアメリカのショーを見ないわけにはいかない。そこで、今年はセマショー&有名ファクトリーのほか、オフロードエキスポにも行ってきたぞ。
ジープの奥深さをあらためて感じた旅
アメリカでもっとも大きなカスタムカーショーとして知られているのが「セマショー」で、日本からも大勢の人が訪れている。もちろん、私も長年の間、毎年来場しているのは言うまでもない。また、親しくしているファクトリー「オフロード エヴォリューション」もしかりで、オーナーのメルとは会うたびに交友を深めている。今回の旅は、さらに「オフロードエキスポ」にも足を運んだ。このショーは、カスタムされたオフロードカーばかりが集結するイベントで、会場に足を踏み入れればそこは4×4パラダイスといった趣なのだ。そんなわけで、どっぷりとジープの風に吹かれてきた。しかしながらここ数年、感じることは、ジープに関してセマショーでは見るべきものがあまりないことだ。最先端のトレンドを発信するショーとは言うものの、新製品自体がほとんどないからだ。これは、JKがロングレンジモデルになっていることに起因する。今回のショーでもそれは感じたし、オフロードエキスポでも同じだった。何とも寂しい限りだが、もちろん収穫もあった。それは、サスペンションに関してだ。次期モデルもフロントストレートアクスルということで、各メーカーやファクトリーがサスペンションキットの開発に余念がなかったからだ。日本人には発想できない、また作り出すのが難しいハイグレードな出来映えには、素直に感動するとともに、ジープの奥深さをあらためて感じたのだった。
SEMA SHOW[セマショー]
JKをモディファイしたチェロキーがベスト1
今回の「セマショー」で発見した新たなクルマはJKのホットロッダーで、これは半世紀くらい前のクルマをモディファイしたロッダーをイメージさせるショーカーだ。そして今回、私の目を引いたベスト1は、なんといっても水色のJKをモディファイしたチェロキーだ。これがなかなかの出来映えの良さ。こんなクルマを作れることにアメリカの懐の深さを感じてしまう。本当に欲しくなってしまった。そのほかは、数年後に登場するJKラングラーの登場に備えたためなのか、新たに製作されたと思われるクルマはなく、非常に寂しいショーだった。そんな中でも、ちょっと面白いクルマがあった。空気のいらないオフロードタイヤ(ノーパンク)を履いたクルマを発見したのだ。でも、これってエア調整が出来ないのが難点かな?
これがショーカー? 確かに超々・目立ってました!
SEMA SHOW
PHOTO & TEXT:市来裕昌(クワドロペット)