他ジープモデルを一挙に紹介
2014年、フィアットとクライスラーが合併し「フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)」が誕生。以来、FCA内のブランドは各国で販売網が棲み分けられているが、ジープはグローバルブランドとして展開する意向となり、そのブランド力を強化する方針が取られた。また、それぞれのブランドが車種を統合し、グループ全体でのスリム化を図ってきたが、ジープは前述の方針もあり、その影響をあまり受けることなく現在に至っている。2020年現在、北米市場ではJLラングラーを含め、全5車種をリリースしている。
GRAND CHEROKEE(グランドチェロキー)
力強さとラグジュアリーを融合したジープの旗艦
グランドチェロキーは、ライバルメーカーがリリースしセールスを伸ばしていたミッドサイズSUVの対抗馬として、1993年に初代モデルがデビューした。現行型は4代目にあたり、2011年型として登場。開発そのものは、ダイムラー・クライスラー時代に行われており、メルセデスベンツMLクラスとプラットフォームを共有することで、オンロード性能を向上させたクロスオーバーSUVへと転身した。
デビュー当初は、3.6ℓV6ペンタスターと5.7ℓV8HEMIの2種を搭載していたが、翌年には6.4ℓV8HEMIを搭載するSRT(2012年型~)を追加。2014年と2017年にマイナーチェンジを実施しており、現在に至っている。デビューしてから9年目を迎えているものの、販売台数は年々増加傾向だ。
2019年の日本仕様は、Laredo、Altitude、Limited、Summitを中心に、ハイパフォーマンス仕様として、SRT8とTrackhawkの全6種を基本にラインナップしている。また、限定車としてオフロード性能を高めた「Trailhawk」と、Laredoをベースに専用のドレスアップパーツを加えた「Upland」をリリースした。
ちなみに北米市場では、Laredo、Limited、Trailhawk、Overland、Summit、SRT、Trailhawkの7グレードを基本とし、限定車としてUpland、Altitude、Lmited X、High Altitudeの4タイプを用意するという充実したラインナップとなっている。
2.0ℓ直4ターボ「ハリケーン」は、最高出力272ps/最大トルク40.8kgmを発揮(写真左)。日本仕様でも以前採用されていた3.2ℓV6日本仕様ではSRT8とTrackhawkを除いた全グレードで、最高出力290ps/最大トルク35.4kgmを発揮する3.6ℓV6ペンタスターを採用。これに電子制御式8速ATが組み合わせられている。(写真右)は、272ps/最大トルク32.1kgmだった。
text by 編集部
PHOTO:https://www.jeep.com