見た目以上に本格的な希少ビンテージジープ
ビンテージジープで本格的オフロードを楽しむという贅沢
ジープCJ︲8は、ポピュラーなCJ︲7と比べて約10インチ長い約263センチのホイールベースを持つピックアップ形状の派生車両。スクランブラーの愛称を持ち、’81から’86年までに約2万7500台しか生産されなかった希少モデルだ。
ここに紹介するのは、そんなレアなモデルに、シボレーのLT︲1 V8と3速ATを換装した車両をベースに、愛知県のホールショットで足回りを中心にカスタムし、本格的なオフロード車両として仕立てた一台だ。
まずは外観を見ていこう。車体後部までソフトトップを装着した車体は、2インチのボディリフトが施されている。フロントにはポイズンスパイダー社製バンパー、リアにはゲンライトのスペアタイヤキャリア、サイドステップは、他車種流用のロックスライド社製電動ステップを装着している。
当然だがCJ︲8用の社外パーツは少ないため、足回りのパーツチョイスやセッティングは試行錯誤の連続だったそうだ。リンクなど足回りの各アーム類は、ストローク時の軌跡を考慮してホールショットでワンオフで製作し、FOXの12″トラベルコイルオーバーと組み合わせている。通常より大幅に長いコイルオーバーは、フレームを加工してショックタワーを立ててマウントしている。
こうして見た目にはちょっとリフトアップした程度のビンテージジープながら、本格的なオフロード走行を楽しむことができる一台となっているのだ。
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フロントバンパーはPOISON SPYDER製で、WARN社製ウインチを搭載。フロントショックのリモートリザーバーは、フェンダー内ではなく、あえてウインチ後部に設置することで、現場での減衰力調整を容易にしている。リアはGEN RIGHTのスペアタイヤキャリアを装着している。